1月に読んだ本
1月も終わりということで、1月に読んだ本を振り返りたいと思います。
ここ最近、本はすきま時間に読むため、短編集や章ごとが短い中編などを好んで読んでいます。
そろそろ、角田光代の「森に眠る魚」や辻村美月の「凍りのくじら」をぶわっと読みたいです。丸一日読書に費やせる日をなんとか確保したいものです。
1月に読んだ本
- わたしのマトカ
★★★★★
女優 片桐はいりさんの旅エッセイ
かもめ食堂の撮影で滞在したフィンランドの文化や人柄などを面白おかしく書いています。
片桐はいりさんの書く文章はユーモアがたっぷり、片桐さんのキャラそのままにさっぱり、リズム良い文章で気持ちよく読み進められます。たまの毒舌もおもわずくすっときます。
- パレード
★★★★☆
センセイの鞄の続編
本編では描かれなかった、センセイとツキコさんの穏やかな日常が切り取られています。センセイとツキコがお付き合いを始めて、センセイが亡くなるまで。ふたりがどのように過ごしたのか、この一冊を読むだけでなんとなく想像がついちゃいます。
お話はツキコさんの子ども時代のお話し。天狗が見えるツキコさんの話です。白昼夢のようにふわふわと、心地いい文章で引き込まれます。
薄い本なので10分ほどで読めてしまいます!センセイの鞄を読んだ後にぜひ。
- レモンタルト
★★★☆☆
義理の兄と二世帯住宅のような生活を送る主人公のお話。
父親のコネで今の会社に入社、他の社員には任せられない特殊なお仕事をしています。そのせいであらゆる事件に巻き込まれて‥
ほのかなBL臭を感じる本作。ただ、義理の兄が素敵で主人公の気持ちがわからなくもない。憧れと好きの境界線は難しいものです。
結局なんなのかわからない話なのですが、軽いお話を読みたいときにいいかも。義理の母がお気に入りのキャラ。
- あの子の考えることは変
★★★★☆
直木賞をとった本谷有希子さんの作品。読み始めた日に受賞してびっくりした作品です。
高校の同級生とルームシェアするはDカップの巨乳がアイデンティティ。同居人のは古本屋で購入した都市伝説本に載っていることを鵜呑みにして手記を書き引きこもる。そんな変なふたりによる変なお話し。
- 世界から猫が消えたなら
★★★★★
映画化が決定している話題作。
癌で一週間の命と宣告された主人公の前に死神が現れる。死神は寿命を伸ばす方法があると主人公に話を持ち掛ける。それは命を一日延ばすかわりに、世界からなにかひとつ消すというもの…
こちらの作品は、映画演出をしている川村さんが書いているだけあって、描写が細かい。読みやすい。設定も面白くするすると読めました。
*
いつもは江國香織さんや川上弘美さん、湊かなえさんなど、お気に入りの作家さんの作品を読む事が多いわたし。今月は、気分を変えはじめての作家さんにも挑戦してみました。本谷有希子さんは文章がわたしの好み!
これからは今まで手に取ったことのなかった作家さんもどんどん読んでみたいと思います。2月もおもしろい本にたくさん出会いたいです。
わたしの名前で検索かけてくださってる方が‥!
— 椎名 (@___s72) January 29, 2016
びっくり! pic.twitter.com/GQBL99riv5