坐禅がしたい!
ヨガをはじめてからというもの、呼吸の方法や精神を安らかにするなど、自分の体と心の結びつきについて考えるようになりました。
呼吸が浅いと気持ちも焦り、余裕がなくなってしまいますが、呼吸が深いと余裕をもってゆったりとした気持ちで呼吸できます。
ヨガをしていると、苦手なポーズのときは呼吸が浅くなり、気持ちよく出来ている時は呼吸が深くリラックスしているのが分かります。お隣からゆっくりとした呼吸音が聞こえてくると自分の余裕のなさにはっとさせられることもしばしば…
ところで、わたしが以前書いたやりたい100のことのひとつに写経と坐禅があります。
このふたつは精神統一をし、カラダの内側を見つめるというもの。余裕のない今、写経と坐禅をやってみたい!
特に呼吸すら乱れるくらい余裕のないいま、座って自分と向き合う坐禅はぴったりなはず!
今日は坐禅の効果について書いてみようと思います。
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坐禅をすることで得られる5つの効果
その1:ストレスが軽減される
座禅で重要とされるのが呼吸です。リズムをもって繰り返し、意識と無意識の中間にある運動である呼吸は、体と脳を程よく刺激し、リラックスさせてくれます。
自分の意識の状態を客観的に把握できるようになるため、集中を妨げる余分な情報を排除できるようになるのです。
プレッシャーがかかった状態で複雑な仕事をこなす場面など、普通強いストレスがかかると人は正しい判断ができなくなるものです。こうした時でも座禅の週間のある人は落ち着いて目の前の情報から必要な状況判断を冷静に下せるようになるのです。
呼吸を整えてあげることで、リラックスしストレスが軽減する。そして、冷静な精神状態を取り戻せるそう。
いま、ヨガをやっても頭がごちゃごちゃする日々が続いているので、冷静な自分を取り戻したい。
その2:記憶力がアップする
座禅の初心者にとっては、雑音は避けるべきものです。音に対しては人は敏感に反応してしまい、すぐに集中を妨げられてしまうからです。
しかし、音がない環境の中でも、人の意識は一定ではありません。座禅は呼吸に意識を集中させるものですが、それがなかなか保てないことに気がつき始めます。
何もなくても揺れ動く自分の意識を客観的に捉えては逃し、捉えては逃しの繰り返しのなかで、雑音の中でも集中をたもつこと、そして不要な情報を遮断して必要なものに集中することを体得していきます。
ですから、座禅を継続すると、急激に記憶力がアップすると言われています。必要な情報を的確に吸収できるようになるからです。
自分に必要な情報だけをキャッチできるなんて、素晴らしい!
極限まで感覚を研ぎ澄ますことで、本当に自分に必要なものが見えるとともに、いらないものをそぎ落とした分吸収できるものも多いんでしょうね。
その3:創造性がアップする
座禅にはいくつか方法がありますが、自分の意識が勝手に色々なものに及んでいくことをそのままに委ねるという方法もあります。これも慣れてくると、自分が今何を考えているかを客観的に捉えることができるようになります。
これは、新しいアイデアを必要とされる場面などで有効に働きます。自分のイメージを自由に飛躍させ、膨らませて、全体としてはその時に求められている条件にフィットする形としてアウトプットする。それは自分のイメージを自分でコントロールする力があってこその能力です。
ビジネスでそうした場面が多い人は是非座禅を生活の中に取り入れてみてください。
自分の考えを客観的に捉えることができるというのは、いまのわたしにまさに欲しいもの。
自分の創造性をアップさせるだけでなく、アウトプットのスムーズさに繋がるというのは、これから社会人をする上で役立ってくれそう。
会議の前に、プレゼンの前に座禅なんてかっこいい!
その4:不安を和らげてくれる
人の脳は自分の体に異変を感じると、それがどんな原因からなのか想像しようとします。そして、それが痛みだった場合にはリスクコントロールのために感情的な不安を喚起するようにできています。
座禅によって、この痛み→不安への脳内での結びつきを弱くすることができます。
そして、状況に対する冷静で論理的な判断力が自分の体の状態についても適用されるため、痛みの原因が何かを正確に自分で判断できるようになるのです。
これは体に対してのことだけではなく、これから先に起きることへの予想などについてもありもしないことに無駄な不安を感じて判断を誤ることがなくなるわけです。
その5:集中力が向上する
座禅は集中力を高めてくれます。ある程度以上の時間をかける必要のある作業をこなす時、誰でも集中力を持続するのは難しいと感じます。
自分が今作業をしているPCを2~3回クリックすれば、好きな音楽やスポーツの情報にアクセスできる環境のなかで、時間と闘うようなタスクを続けて4時間も続けるというのはむしろその方が不健康なのかもしれませんが、現実としてそれを放棄することもできません。
座禅を継続した人は、その「現実」の方を冷静に捉えることができるのです。自分の「感情」が誘惑に負けそうな時でも、もう一度自分自身の軸足を「現実」の上にしっかりと立てることができます。
一つのことに黙々と取り組むことで、集中力につながるのでしょう。
最近周りの目を気にしてばかりで、少しの作業にも身を削っているため、集中力を得て、いい意味で自分のことだけを見て行動できるようになりたい。
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坐禅といえば、長い棒を持ったお坊さんにパシーンと叩かれるイメージですが、そういうわけでもないのだそう。
それに京都には、予約せずに坐禅が体験できるお寺や、終わった後にお抹茶や精進料理をいただけるなんてところもあるそう。
zazenなんて良さそう!
仏教では三業を整えることが大切とされています。三業とは身業・口業・心業のこと。
身、つまり所作や姿勢、呼吸を整え、口に表される言葉を整える。すると心が整ってくる。
心の乱れは、身や己の言葉を正すことで正されていくそうですよ。
いま心が乱れ、自分の口から出てくる言葉もマイナスのものばかり。
坐禅体験をして身を整えてみたいなとおもいます。